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【事務所通信】原材料高騰に関すること

事務所通信

税理士事務所Brushupです。
福岡県福岡市中央区赤坂に事務所があります。

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原材料高騰に負けない価格戦略: 適切な値上げとコスト管理

原材料の価格が高騰すると、企業の利益率は大きな圧迫を受けます。

自社努力だけで吸収しきれない場合、価格転嫁(値上げ)も視野に入れざるを得ません。しかし急な値上げは顧客離れのリスクも伴うため、戦略的な判断と丁寧な対応が必要です。

必要最低限の値上げ検討: まず原価上昇分を冷静に分析し、どの程度価格に反映しないと赤字になるかを算出します。小幅な値上げで対処可能なら段階的に行い、顧客への負担を抑えます。どうしても避けられない大幅な値上げの場合は、その理由をデータで示し、納得感を持ってもらえる説明を準備しましょう。

付加価値提案とセットで交渉: 単に「原材料が高くなったので値上げします」ではなく、品質向上やサービス改善など顧客メリットもセットで提示することが効果的です。

例えば「原材料費高騰分を価格に反映する代わりに、製品の品質検査体制を強化し不良率を下げる」といった提案をすることで、顧客も将来的なメリットを感じやすくなります。価格交渉は取引関係の再構築でもあるため、Win-Winの視点が重要です。

内部コスト管理の徹底: 価格転嫁だけに頼らず、自社内のコストダウン努力も並行して行いましょう。

生産プロセスの見直しや省エネ対策、在庫管理の適正化など、無駄なコスト削減に取り組むことで値上げ幅を最小限に抑えられます。

現場から改善アイデアを募り、全社で原価意識を高めることが肝心です。

原材料高騰時こそ、経営者の腕の見せ所です。闇雲な値上げは避けつつも、適切に価格調整を行わなければ企業体力を損ねてしまいます。

顧客との信頼関係を維持しながら利益を確保するため、データに基づく判断と誠意あるコミュニケーションを徹底しましょう。必要に応じて代替プランも用意し、柔軟かつ戦略的にこの難局を乗り越えることが大切です。